鉄道員 1956年イタリア映画・ピエトロ・ジェルミ
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1956年製作のイタリア映画「鉄道員」は、鉄道員の家族の現実を描くことでイタリアの
庶民の生活を知ることができる作品である。
鉄道機関車の特急運転手のアンドレア(ピエトロ・ジェルミ)は、30年間も鉄道員一筋に
生きてきた。そんな父を誇りに思っている幼い息子のアレキサンドラだったが、反面
長男マルチエロや長女のジュリア(シルバコシナ)は頑固で融通のきかない父のアンドレア
と対立しことあるごとに喧嘩をしていた。そんな毎日に嫌気がさしたのかジュリアは
乾物屋の長男と結婚して家を出るが、流産して失意の日々を送っていた。
ある日アンドレアは、いつものように機関車を運転していたところ、線路に男が侵入し
ており、急ブレーキをかけたが間に合わずひき殺してしまう。
さらにこの事故に動揺したアンドレアは、交差線で信号を見落として対抗線にいた
列車とぶつかりそうなミスを犯して、特急運転から外されオンボロ汽車の運転手に
格下げされ、家にも帰らず酒浸りの日々を送ることになる。
この映画はバラバラになった家族がやがて再生するまでの過程を描いているが、家族の
それぞれが異なった意見を持って対立するのは、日本のどこの家庭でもあることでは
ないだろうか?むしろ何の問題もなく和気あいあいとした家族のほうが少ないのでは
ないか?
この映画を最初に鑑賞したのは中学時代の課外授業で体育館で見せられたのだが、
なんとも悲しい結末に胸を打たれた。カルロルスティケリの哀愁を帯びた音楽も
心に刺さる。アレキサンドラを演じた少年の演技がなんとも可愛いのもこの作品の
魅力である。
監督主演はピエトロ・ジエルミで永遠に残る名作といえよう。
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