新なつかしの映画・テレビ

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ハチ公物語・仲代達矢

ハヤテ

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今や世界的な人気の渋谷のハチ公銅像だが、「ハチ公物語」は忠犬ハチ公とその飼い主の


大学教授(仲代達矢)のふれあいと悲しい結末を描いた映画である。


冬は吹雪と酷寒の過酷な秋田で、一匹の秋田犬が誕生した。東京帝大の農学博士の上野


教授は、かねてから娘の頼みで、秋田の知人にいい犬がいたら、譲ってほしいと伝えて


いた。


そこで新に誕生した秋田犬が、上野教授の家にもらわれていくことになったのである。


しかしいざ秋田犬が、上野教授の家にきても娘の千鶴子(石野真子)は婚約者との逢瀬に


夢中であまり犬の面倒はみなかった。



そこで教授が犬の世話をすることになり、犬の名前は末広がりで縁起がいいことから


ハチと名付けられた。


教授はハチを実の子のようにかわいがり、ノミをとってあげたり一緒にお風呂に入る



など愛情たっぷりに育て上げた。あまりの可愛がりぶりに女房の静子(八千草薫)が


嫉妬するほどだった。


またハチは教授が出勤するときは、渋谷駅までついていき、帰宅時には毎日迎えに


いくので、渋谷駅周辺では話題になっていた。



しかしそんなハチと教授の幸福な時もいつまでも続かなった。ある日ハチが異様なふるまい


を見せて吠えまくるので家人は訝しげに思ったが、それは悲劇の予兆だった・・・


「ハチ公物語」は、大正時代から昭和初期に実在した忠犬ハチ公をモデルにした映画で


戦前の軍国主義と相まって、忠義をつくす犬ということで喧伝された。


しかしハチは愛情深い教授が心底好きだったのであり、忠義とは違う感情をもっていたの


だろう。


ハチは昭和十年に亡くなっているが、遺体は剥製にされて国立博物館に展示されている。



監督は神山征二郎、製作は奥山和由 音楽は林哲司 1987年松竹作品